経営は、数字や理屈だけでは動きません。
本当に人の心を動かし、事業を前に進めるものは、
人と人が向き合った時間の中で生まれる感情や信頼だと、私は考えています。
私はこれまで、事業の現場で多くの方と関わってきました。
その中で、理屈では説明できないほど心を揺さぶられる経験をしました。
涙が自然に流れる瞬間があったのは、経済合理性ではなく、
人間としての体験そのものが、そこにあったからです。
戦後日本の経営者を研究した野田和夫先生は、
「今の経営者に一番欠けているのは、人間的魅力だ」と語っていました。
私も、この言葉の意味を、頭ではなく体験として理解するようになりました。
人は、単なる労働力ではありません。
人が事業に注いでくださるものは、
作業時間ではなく、それぞれの人生の中から差し出された
「命の時間」 です。
経営者の責任とは、
その時間を利用することではなく、
その時間に敬意を払い、決して軽く扱わないことだと思います。
時に、経営判断は厳しい選択を伴います。
続けることより、手を放すことが、
その人の人生にとって誠実である場合もあります。
それは切り捨てではなく、責任を引き受ける判断です。
ディオスは、これからも
人の時間を消費する会社ではなく、
人の時間に感謝し、その尊厳を守る事業であり続けます。
関わってくださったすべての方が、
「この事業に関わってよかった」と、
いつか静かに思えるような会社を育てていくこと。
それが、ディオスの経営の核であり、私の責務です。
株式会社ディオス
代表取締役
深井 正博