人の「命の時間」と向き合う経営へ

By 2026年2月8日ビジョン

経営は、数字や理屈だけでは動きません。
本当に人の心を動かし、事業を前に進めるものは、
人と人が向き合った時間の中で生まれる感情や信頼だと、私は考えています。

私はこれまで、事業の現場で多くの方と関わってきました。
その中で、理屈では説明できないほど心を揺さぶられる経験をしました。
涙が自然に流れる瞬間があったのは、経済合理性ではなく、
人間としての体験そのものが、そこにあったからです。

戦後日本の経営者を研究した野田和夫先生は、
「今の経営者に一番欠けているのは、人間的魅力だ」と語っていました。
私も、この言葉の意味を、頭ではなく体験として理解するようになりました。

人は、単なる労働力ではありません。
人が事業に注いでくださるものは、
作業時間ではなく、それぞれの人生の中から差し出された
「命の時間」 です。

経営者の責任とは、
その時間を利用することではなく、
その時間に敬意を払い、決して軽く扱わないことだと思います。

時に、経営判断は厳しい選択を伴います。
続けることより、手を放すことが、
その人の人生にとって誠実である場合もあります。
それは切り捨てではなく、責任を引き受ける判断です。

ディオスは、これからも
人の時間を消費する会社ではなく、
人の時間に感謝し、その尊厳を守る事業であり続けます。

関わってくださったすべての方が、
「この事業に関わってよかった」と、
いつか静かに思えるような会社を育てていくこと。
それが、ディオスの経営の核であり、私の責務です。

株式会社ディオス
代表取締役
深井 正博