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11月 2019

判子(ハンコ)・印鑑、印鑑証明書の作成方法まとめ ~外国の方向け~

By | ライフスタイル

—-日本における判子(ハンコ)・印鑑の役割について

日常生活において判子(ハンコ)・印鑑の文化があるのは日本や韓国など世界的にもごく限られた地域です。
ハンコ・印鑑の文化発祥の地である中国でも土産物品店では観光客向けに販売されていますが大衆の間ではハンコ・印鑑は使用されていません。

その為欧米出身の方や、ハンコ・印鑑の文化のない地域から日本に来た外国人の方はハンコ・印鑑の仕組みについて戸惑う方も多いのではないでしょうか。
ハンコ・印鑑と2つの呼び方がありますが、意味は全く同じで契約などのビジネスシーンでは印鑑と、かしこまった言い方をし、日常会話ですとハンコという砕けた言い方をすることが多いです。

日本では銀行口座の開設や、賃貸契約、電気水道ガスなどの生活にかかせない法的な権利や義務が発生する大切な契約の殆どにこのハンコ・印鑑が必要になりますので日本に長く滞在し、就労する予定のある外国人はハンコ・印鑑を用途に応じて作成しておく必要があります。

—-印鑑の種類について

日本では判子(ハンコ)・印鑑の中でも更に「シャチハタ・認印」「銀行印」「実印」の3つの種類があり用途により使い分けて使用されていますので詳しくご説明させて頂きます。

・シャチハタ・認印

シャチハタ・認印は一般生活における、回覧板の署名や宅急便の受け取りなどに使用される確認サイン用のハンコ・印鑑のことです。
苗字である事が多く、同姓の家族と共有で使う家庭もある日本で最もカジュアルなハンコ・印鑑になります。

シャチハタとはその中でもインクが内部に内蔵されたとてもお手軽な印鑑です。
ごく稀ですがサインであってもシャチハタ不可と記載されているケースもありますので、その場合は認印でサインをしましょう。

一般的には特注品などは使わず文房具屋や100円ショップの印鑑・ゴム印など安価な量産品を使用します。

・銀行印

銀行印は銀行の口座開設時に銀行に印影を届け出ている判子(ハンコ)・印鑑の事を指します。
銀行では、この銀行印を所持しているか所持していないかで預金者本人かどうかを確認しています。その他銀行での様々なお金に関する手続きにも利用する大切なハンコ・印鑑でもあるので、印影が小さく破損の可能性や複製されやすいシャチハタ・認印のような安価でカジュアルな量産品は銀行印には向いていません。

どのハンコ・印鑑にすれば良いのか迷った場合はハンコ・印鑑専門店では銀行印用として複製がされにくい印影で作成された印鑑を販売していますので、そちらから探してみると複製のリスクが軽減できるでしょう。
また金融機関により、ハンコ・印鑑の直径のサイズが決まっている所もありますので詳しくは各種金融機関に問い合わせてみることをお勧めします。

・実印

最後に3つのハンコ・印鑑の中で一番大切な実印です。
実印とは住民登録をしている市区町村の役所に登録されたハンコ・印鑑の事を指します。
ハンコ・印鑑に記載されている姓名は自分の戸籍上の姓名である必要があります。

実印は主に住宅や車などの大きな買い物でローンを組む時などに用いられています。
実印は大きさに制限があり一辺8mmから25mmの正方形に収まるように作成する必要があります。形に指定はありません。
尚、実印登録は1人1個のみになります。

複数の実印を持つことはできません。
重要な契約に使われるハンコ・印鑑になりますので認印や銀行印とは大きく区別され照合されにくい特別注文の印鑑を選ぶ人が多いです。
また、実印のような形状をしていても住民登録をしている市区町村に登録していなければ、それは実印とは呼べませんので注意が必要です。

—-印鑑証明の作り方

上の項で少し触れましたが、日本で家や車を購入してローンを組む場合には実印というお住いの役所に登録されている印鑑が必要となります。
実印が登録された登録証明書は「印鑑証明」と呼ばれ、ローンの契約書に添付する必要があります。

印鑑登録はお住いの市区町村の役所で行うことが出来ます。外国人の方が印鑑登録を行う手順は、日本人が一般的に行う登録方法とほぼ変わりはありません。
1点違う点は外国人が印鑑証明を登録するときには名前の表記をアルファベットかカタカナどちらにするかを選ぶことができます。

東洋人の場合は漢字名があると思いますので、そちらで登録を行ってください。
注意点としてはカタカナで作成したい場合には、外国人登録の時にカタカナ名も登録したかどうかが重要になってきます。

カタカナ名を外国人登録の際に登録していないと実印登録できない可能性もありますので事前に確認しておきましょう。
カタカナ表記か英語表記か外国人登録の登録表記も確認しながら選ぶことがたいせつです。

表記に間違いがなければ印鑑を登録完了すれば印鑑登録カードが発行されます。
印鑑登録カードがあれば印鑑証明を必要な時に発行することができます。

市区町村により異なりますが印鑑登録カードがあれば、わざわざ窓口に行かなくても自動発行機でカードを入れるだけで印鑑証明を発行してくれるところもある大変便利なカードです。

 

—-外国人が簡単に判子(ハンコ)・印鑑を注文するには

最後に外国人にお勧めの判子(ハンコ)・印鑑の作成方法についてです。
日本に売られている安価な既製品のハンコ・印鑑は日本の姓が彫られているものが一般的ですので、外国人の方は日本で既製品のハンコ・印鑑を入手するのは難しいです。

その為、大抵の外国人はオリジナルのハンコ・印鑑を注文しています。
しかし、日本の全てのハンコ・印鑑屋が外国人の印鑑の注文を受けられる技術がある訳ではないので、実店舗で外国人のハンコ・印鑑を作成してくれるお店を探すのは中々難しいでしょう。

そこで、様々な用途に応じて印鑑を制作してくれる外国人にお勧めのインターネットで注文できるハンコ・印鑑屋さんをご紹介します。
アルファベット対応・ローマ字対応・イラスト入りなどなどお店によって作成できるハンコ・印鑑が異なりますので、用途に合わせて理想のハンコ・印鑑を探してみてください。

更に認印であれば、様々な書体や材質からハンコ・印鑑を選ぶことが出来ますので、世界に一つのクールなハンコ・印鑑を作成してみては如何でしょうか。

 

—-アルファベットやカタカナも対応している判子(ハンコ)・印鑑屋さん

・HANKOMAN
https://hankoman.jp/gaikokujin.php?AC=ss_gaikoku
・HANTAROU.COM
https://hantarou.com/point003.html
・inkanhanko.com
http://www.inkanhanko.com/inkan_foreign/index.html
・はんこ激安堂
http://www.hankogekiyasu.com/